「長らくストリーミングで音楽を聴いているうちに、感動できなくなっている自分に気がついた」
OZくんという、(幸愛硝子夫の) 小学校からの親友から、新年早々にメールが届きました。
そして、こう続きます。
「だけど、Amazon HD の高音質の音源を聴いて、涙がこぼれてきた」
長らく音楽に感動しづらくなっていた原因が、一般のストリーミングサービスの低音質にあるんじゃないか、というのです。
「高音質」って何かと簡単に言いますと、通常のストリーミングの10倍以上の情報量がある音源のことです。ハイレゾとか、Ultra HDとかと呼ばれ、CD以上でレコードに近い、という感じでしょうか。
幸愛硝子にも数千枚のレコードがあって、アナログの高音質には馴染みがあるので、正直どうなのかな、色々言ってもデジタルだからな、、、
でもOZくんの言うことだから、ものは試し、登録して聴いてみました。
こんな風にオススメされたので、
「目を閉じて聴くと雪の日の静かな教会に座って聴いているような錯覚に陥ったくらい素晴らしいです。幸愛ちゃんにも聴いてほしい」
1曲目は、「Roberta Flack – Killing me softly with his song」(Ultra HD)
え!?こんな曲だったっけ??
一つひとつの音、とてもクリアに聴こえて、リバーブがすごい。たしかに、そこで歌っているような、、
そして続いて聴くように言われた「Bob Marley Live / No Woman No Cry」(Ultra HD)
。。。
涙しました😭
。。。
音楽を聴いた、と言うより、胸まで届いた、そんな気持ちです。
ボブマーリー、届けようとしてたんだ、、と感じました。
良い音楽を、良い音で聴けば、多少の悩みや疲れなど忘れてしまう、改めてそう思ったんです。
もちろんレコードはAmazon Music の UltraHD音源と同じくらい、あるいはそれ以上の「音」かもしれませんが、レコードは持ち歩けないし、聞きたいときにレコードプレーヤーもレコードも側に無いので、ついストリーミングサービスで聴く機会が多くなります。
そして低音質に(結果的に)積極的に触れていくことで、段々と音楽そのものへの興味すら薄らいでいくような、、
危ないところでした。OZくん、ありがとう。
幸愛硝子ギャラリーも、レコードをかけたりしていたこともあるのですが、、、近年はストリーミングに頼っていた部分もあります。
今日からは、レコード含めて、高音質な音源だけを鳴らしていこうと決めました。
そう言えば、もう20年くらい前、ポートランドに留学したOZくんを追いかけて、現地で Macy Gray のライブに行って聴いた最後の曲、「I Try」が途中から「No Woman No Cry」に変わって、小さい会場がグワっと地鳴りのように盛り上がったのを思い出しました。
”Everything’s gonna be alright(きっとみんなうまくいく!)” の大合唱。
時を経て残るもの、そしてぱっと見は同じものの気がするのに、感動の量が違うもの。願わくば私たちのガラス作品も、そうありたい、今日はそんなことに想いを馳せる、松の内の終わりでした。
2020/01/11 追記
「Amazon Music HD」でサンプルレート最大値の音を聴くためには?
Amazon Music の Ultra HD 音源は24ビット、サンプルレートは44.1kHz〜192kHzとあります。https://www.amazon.co.jp/b?ie=UTF8&node=3355929051
一括りに「Ultra HD」と言っても、44.1kHz〜192kHz では4倍以上の開きがあります。
そしてさらにそれを鳴らしている機材がどこまでのサンプルレートに対応しているかで、出てくる音が変わります。もちろんスピーカーや環境など、他にも影響を与える要素があります。
例えば私たちの今の一つのリスニング環境(iMac – オーディオインターフェイス – スピーカー)では、端末の性能が96 kHz/24-bit となっていました。音源は192kHzあるけれど、端末の性能が追いついていないと、フルキャパシティで聴くことはできないのです。
ちなみにCDは規格上44.1kHz/16bitと言われています。cf:https://ja.wikipedia.org/wiki/コンパクトディスク
このサンプルレート、44.1kHzというのは、一秒間に44,100回標本化(刻む)するというものです。1秒間に刻む回数が多いほど、なめらかになる、ということのようです。
まとめると、「良い音」というのは、サンプルレートの話だけではなく他にも色々な影響を与える要素があるので横において、「Amazon Music HD」でサンプルレート最大値の音を聴くためには、
- 24bit / 192kHz に対応する端末(オーディオインターフェースやDAC)を用意する
- 「Ultra HD」で最高値の 24bit / 192kHz に対応している楽曲を見つけてダウンロード、再生する
ことが必要です。
まだ「Ultra HD」で最高値の 24bit / 192kHz に対応している楽曲はそう多くないので、宝探しみたいな感じですが、自分にとって心地よい音とは、ということを考えるきっかけにもなったような気がしています。
また同時に音響沼の入り口に立ってしまったような気持ちにもなっています。。あはは。
OZくんありがとう!