森の動物たち
新日本海フェリー入谷社長より、「ニセコ 樺山の里 楽 水山」にて展示いただくオブジェのご依頼を受け、羊蹄山を中心に広がる「森の動物たち」をカラフルなクリスタルガラスで表現いたしました。
エゾシカ、親子のヒグマ、野に咲く花を求めて舞う蝶、落葉松であるカラマツの下に出てきて、味はマツタケを凌ぐとも言われる北海道では有名なラクヨウキノコ、家に帰るキタキツネ、絶滅危惧種であり美しい模様の川魚であるオショロコマ、高山帯に咲く岩梅、松ぼっくり・栗・どんぐりなどの木の実、それを運ぶエゾリス、130種以上とも言われる野鳥・・・
どれもが羊蹄山に生息するものですが、私たち人間が見ることができるのは、偶然に遭遇したそれのほんのワンシーンだけ。
森の動物たちは、いまこの瞬間も彼らの世界を生きています。
そんな世界を少し覗き見て、彼らの世界にしばし想いを馳せるようなものであったら、作者として嬉しく思います。
2020年11月吉日
木村幸愛